石積み工事に参加される方へ。

  • 2014.01.31 Friday
  • 18:57
 今回の城積み工事では前回のブログでお知らせしたとおりに、石積みを経験したいという方は是非参加しに来て下さって構いません。

前回参加を希望し、私にメールを下さった方は下記の通りに石積みを行ないますのでご連絡ください。

2月3日(月) 本小松石採石場(神奈川県真鶴町)まで石積みの石材を取りに行きます。

この採石場まで一緒に行きたい方も歓迎します(ただし、車でこれる方で荒地を走っても差し支えのない車種で)一緒にどのような石を選び積み込むのかなどをレクチャーし、また石を販売している石材店様をご紹介いたします。

2月4日から城積み工事開始。

車でこれる方歓迎です。

2月20位までを予定しています。

高さ最大850mm 延長24mです。

工法は角の処理は算木積みで、全体は切り込みハギ気味での野面積み。

《 用意する石道具 》

コヤスケ 石頭 石ノミ ハリマワシ ビシャン 鉄平ハンマー

バケツ レンガゴテ 刷毛 (左官道具一式)赤ペン 

その他ご自身が必要と思われる道具です。

参加されたいという方は、上記の事を踏まえた上で私まで連絡ください。

niwa.kirishima@jcom.home.ne.jpまで連絡ください。

090-2175-9370

石積みの経験地をあげ技術向上につなげたい人。または城積みの経験が無い人、はたまた石積みはしたことが無い人。でも、やってみたい、施工経験をつみたいという熱意がある人が居れば、俺は歓迎ですよ!!

俺は一人でも多くの方が、庭師の技術の底上げが出来れば嬉しいし、なかなか城積みなどをする機会も少ない訳だし、折角ならいろんな人に経験を積ませてあげたい。

勿論俺のまだまだ拙い技術の範囲でですが、愛弟子と変わらずに指導させていただこうと思う。指導するほどの技術者ではないのですが私も(大汗)

私は自分の技術等で隠すことなんてないし、自ら向上心を持って「施工したい」という方には門を開いています。

勿論、日当などは出せないし手弁当で交通費をかけて自己投資になるわけだ。それでも私と共に作業したいという方が居れば俺は歓迎だ。
自己投資をしないで楽に手に入る技術なんてそもそも技術じゃないのだし。
私も自分のお財布を投げ出して講習会や資料に旅などにお金を使ったなぁ・・・。
でもそれがあるから今の自分があるともいえます!!

そうそう、施工品質を下げるわけにもいかないから、キッチリと仕事はしますよ。
正規の応援部隊の庭師さんたちも来て貰います。
でも施工未経験の人でも石積みの基礎や勘どころを丁寧に教えようとおもう。

俺自身も諸先輩方に勉強させていただいて今の技術の基礎になっているのだから。

次の世代に紡ぎたいし、この世界の底上げと盛り上がりが俺の願い。ただそれだけ。

いよいよ準備オッケー!!

  • 2014.01.31 Friday
  • 18:31
 今日は何とか時間を作ってブログを更新!!

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先週の3日間と今週の2日間は小田原の庭師さん:相田造園の相田さんと白井さんが応援に来て下さった。他の仲間は基礎工事が終わって積み工事になるまで応援に来たがらなかったのですが、相田さんは、下準備の工事にも関わらず、時間を割いて応援に来て下さった。

心から感謝すると共に、彼のような庭師を尊敬する。

楽しいだけじゃない作業でも、私を気遣って遠い小田原から通ってくれた。正直涙が出るくらい嬉しいことだった。

そして、全力でそんな下準備作業をして下さった!!ふがいない今の私の会社にとって(人手不足)なんとも頼もしい庭師です!!

写真手前の職人は、弊社の新しい愛弟子内定者のユウキ君。今勤めている会社に有給休暇を出して、弊社に研修に来ている。埼玉県からくるのだという。

4月から正式に我社に入社。厳しい修行が始まる。楽しみだ。

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折角なので、小田原の庭師:相田さんの会社のアピール!!

相田さんは私より1つ下の36歳。石積み工事が丁寧で定評がある。小田原の若き孤高の庭師さんです。

小田原近郊の方は是非、仕事の依頼やお仕事を見たいという人はお声をかけてみては!!

イケメン庭師で仕事も丁寧です。

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左の人は相田さんのところの従業員さんで、白井さんといいます。とっても気さくで頼もしい庭師さん。いつも私がヘッドハンティングをしようと試みるのですが、相田の親方が1番です!!といわれて断わられる(大笑)

何度も一緒に働いているうちに、私も凄く仲良くさせていただけています。

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さて、現場は既存の大谷石の解体工事も終わり、城積みの基礎工事へ!!

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入り口の門柱を4tクレーンで吊り上げ移動し、開口部を広くします。

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基礎コンクリートも打って、門柱も動かして、今日、明日で裏型枠を付けたらいよいよ積み始めです。

明日は真鶴まで本小松石を取りに山に行き、月曜日にももう一度山に伺う。

火曜日からは全開で石積み工事が始まります!!

忙しくて、ブログ更新が出来ない。

  • 2014.01.30 Thursday
  • 00:16
19日に引っ越しをして、バッタバタの毎日でしたが、その後は現場がかなり人手不足に陥りながらも必死に作業。漸く4日から城積みが出来そう。夜は毎晩真夜中まで慈眼寺さんの境内全域の作庭図面に追われ、晩御飯を食べて直ぐに書斎に籠っている。引っ越ししてから一度も居間でゆっくりと寛ぎを楽しむこともできていないな。
後2週間はそんな毎日になりそうだ。

城積み工事

  • 2014.01.18 Saturday
  • 19:21
 本日二つ目の記事。

来週から始まる、城積み工事。

DSCF5727.JPG

既存の大谷石の塀を全て撤去して、本小松石で城積みしていきます。

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白川石の門柱は既存を残し、右の門柱だけ1m移動して間口を拡張。

砂利の部分は全て御影平板敷きになる。

じっくりと腰を据えて石を積んでいこう!!

ゴヨウマツ主庭工事の進捗状況

  • 2014.01.18 Saturday
  • 18:07
 今朝は地元寒川町は雪が降っていましたが、8時半には雪も止み作業は出来た!!

そんな現場もゴヨウマツの主庭工事は佳境を向かえ、本日で一時休工です。

後は生垣と植栽工事を残すのみになりました。

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従業員もまだ入社していないので、会長と2人きりで作業しています。

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今回は荒々しい神々の山を造る為に鳥海石を購入。本当は丹沢山系の石が良かったのですが、今は採掘していないので断念。本小松石では雰囲気が出ない・・・。

少し、標高が高い山々を表現したかったし、今回はこれで良い。

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石組み完了!!高木はこのゴヨウマツのみです。

中央は阿佐ヶ谷神明宮の鳥居の廃材を使用。大正14年に建立された物で柱にそう彫られていた。鳥居の柱と棟は阿佐ヶ谷神明宮の参集殿庭園に使用し、台座は静岡県清水市の作庭と神奈川県海老名市の作庭現場で使用した。今回が最後の再利用。

年代物のいい材料です。

この鳥居の廃材を使用し架けた橋から奥が神域となっている。人が踏み入れていいのはこの橋の上まで。

凛とした空間になってきたかな。

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別の角度から遠山石を望む。

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座敷側からの眺め。石組みの下にはハイビャクシンやサツキ等の低木で覆われる。

なので今の眺めは石が大き過ぎて見えるし、場所によっては石の”根張り”が失われている箇所もある・・・でも今の段階ではそれで良い。

植栽した後の高さに合わせて石を据えているから。

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少し離れて庭を見る。非常にシンプル。だからこそ”間”が難しいのも事実。

今回で少しこの主庭を離れ、城積み工事に移行していきます。

厳冬期が過ぎた頃に植栽をして完成の日の目を見ることでしょう。

さて、城積み工事の準備で来週からは解体工事だ!!怪我しないように頑張るぞ!!

私が二人欲しい(笑)

  • 2014.01.14 Tuesday
  • 21:09
 さて、引越しを日曜日からする為に、様々な手続きが続く毎日。

疲れて帰宅しても毎日しなければいけないことが多すぎる・・・。

ブログの更新にフェイスブックの更新、引越しの準備。新居の家具の手配。必要な家財の発注。

慈眼寺さんの設計に今の現場や他のお寺さんの手入れの予定・・・・。

私がもう一人居れば、大分楽になるのになぁ(汗)

一つ一つ片をつけていくしかない。

そして、海外のフェイスブックで知り合った造園家や盆栽愛好家や日本庭園の専門家達にもアドバイスや設計をしなければならない。

カナダ人の方には、竹垣を作りたいが竹の育成環境が無いために、そのデザインを杉や他の板で製作したいといわれ、アドバイスをしている。

イタリア人の方は自分のテラスに日本庭園(盆栽を飾れるような庭)の設計を頼まれている。

フランス人には小透かし剪定と代変え剪定について、図と英文を添えて送って欲しいと言われ、その準備の資料を集めている。

もう一人のイタリア人は私のイタリア語の手伝いをする代わりに日本語をレクチャーして欲しいと頼まれ、少しずつ応答している。

オランダ人からは禅の思想について聞かれ。

オーストラリアの友人からは自身の作った日本風の庭について改良点を挙げて欲しいと意見を求められている・・・・。

これらの事が毎日(毎晩?時差の影響で)朝目が覚めるとメッセージやメールが届いている。

私はなるべく全ての事に真摯に応えていきたいと思っている。少なからず真剣に日本の文化でもある庭園について興味を持ち愛してくれている彼らに、少しでも自分の知りえる事を丁寧に伝え、日本から海外に於いて情報を発信したいからだ。

いつか自分が設計した日本の庭を施工しに行きたいものだ。

今頼まれているイタリア人からの設計をすると2件目のイタリアでの私のデザインになる。

少しづつ、少しづつ自身の夢が叶っていく。

以下最近のそのやり取りを少し紹介。

先方:ciao hiromi, ho una domanda da farti.

devo realizzare il mio giardino giapponese sul mio terrazzo, hai qualche foto di giardini di piccole dimensioni da mandarmi per poter realizzare questo giardino?
devo inserire nel contesto anche un piccolo spazio per i miei bonsai
Se vorrai ti mando una foto del luogo dove devo costruire il mio giardino bonsai

2014年1月7日 18:34

私:
Volete fare un giardino per mettere un bonsai?
Volete un foto del giardino giapponesi, in passato mi aveva fatto gli giardini?
Devo sbagliato la traduzione in italiano di voi?
Oppure, si vuole progettare il giardino per me?
Voglio inviare una foto del vostro terrazzo a me?

2014年1月7日 20:45

先方:Si, se vuoi posso mandare una foto del mio terrazzo a te

Io voglio fare un giardino giapponese con una zona dove mettere i miei bonsai

2014年1月8日 14:51

oggi pomeriggio se riesco ti mando 2 foto 
grazie
2014年1月11日 22:12

Ciao hiromi! Ti mandò le foto del mio terrazzo!
Qui vorrei costruire il mio giardino giapponese

2014年1月12日 21:55

先方:Ciao hiromi hai visto le foto?


私:Ho visto la tua foto!
Ma io sono molto occupato in questo momento ....
Mi dispiace.
A proposito, non so le dimensioni del vostro terrazzo.
Avete un'illustrazione semplice?
In questo modo, posso suggerire un disegno del vostro giardino.

先方:
Ok grazie hiromi, ti manderò una planimetria semplificata nei prossimi giorni!

GRAZIE

以上がイタリア人とのやり取りです。

以下はフランス人やオランダ人。スイス人・ポーランド人などに日本の庭師の作る禅の庭を説明している私の文の一部。あくまでも、伝統的な古典の庭を題材に説明しています。それは先方がそれについて聞いてきたからです。

そう、庭師が禅の勉強をしなければならない理由は、”禅の庭の成り立ち”と日本 の庭園文化に大きく関係しています。 Yes, the reason why gardeners belong to Japan garden must study "Zen" is because it related to "History of the garden of Zen" and "Japan garden culture" very much.

一つ、元々禅の庭というのは禅僧が禅の境地を修業といまの”悟り”の境地を庭に 表現したものであり、著名なところでは夢窓国師、蘭渓道隆が有名で すね。 First of all, basically " Zen Garden" is a place where Buddhist priests training for getting a special mental state of Zen, and to express "Satori (spiritual awakening)" there. The name of famous those priests are MUSOU KOKUSHI and RANKEI DOURYU.

禅の庭を作るときには、私達庭師も少なからず、”禅の心”を理解しなくては”禅 の庭”を作ることは不可能なのです。その為に日本の庭師は禅に限ら ず、各宗派 の教義を勉強する必要があるのです。 It is impossible to make "Zen Garden" without the understanding of "ZEN heart" even to us. So, for that gardeners belong to Japan Garden need to study about not only Zen but other sects' doctrines also.

密教寺院には密教の教理を反映した庭を、禅寺には禅の教理を反映した庭を、浄 土宗には浄土宗の教理を反映した庭を作ることが大切になってきます。 It is necessary to express the tenet of Esoteric Buddhism in it's the garden, and have to express the doctrine of Zen Buddhism in it's the garden, and so on.

海外に於いては”禅”の庭が一番有名ですが、日本ではそれはその全てではありま せん。京都の平等院は浄土宗における”西方極楽浄土”を庭に表現 し、阿弥陀如 来を尊びます。

"Zen Garden" is the most famous garden in the overseas, but in Japan it is not the same as of there. "BYODO-IN" in Kyoto expresses " the Land of Bliss in the west" and holds "AMIDA NYORAI(Amitabha Tathagata ) " in high esteem.

密教では"2つの曼荼羅”を尊びます。金剛界・胎蔵界における大日如来がそれです。 In the Esoteric Buddhism, the priests value " two MANDALA". They are Dainichi Buddha in KONGOUKAI(Diamond Realm) and TAIZOUKAI(Womb Realm).

禅宗では”捉われのない自己の心”を理解しなければなりません。 We must understand "No captivate heart of oneself" in Zen world.

日本の庭師に於いてこれは非常に重要なことなのです。 This point is very important to Japan gardeners.

そして、禅宗に於いては”道”について日本文化の本質の原点に多大に影響がある のです。 Besides of that, the way of thinking of Zen influences "Do" belong to the essence of Japan culture.

茶道・華道・武道・武士道これら全ては”禅”を学ばずにして体得できるものでは ありません。 We can not master SA-DO, KA-DO, and BUSHI-DO without learning "Zen".

そして、それは神道も同じように学ばなければ日本の文化を庭に表現できないの です。 Additionally, we also learn and study SHINTOism (Japanese indigenous religion). Otherwise, we can not express Japan culture in the garden exactly.

それが脈々と続く”日本庭園の根本”であり、私の言う”日本の心を感ずる庭、そ れが日本庭園なのです!”ということなのです。 THAT IS "The Essence of Japan garden" that has been nurturing by Japanese history, and THIS IS as what I tell you " Garden in where be able to feel Japan heart" and just " Japan Garden".

自然の美しさを庭に表現しただけではなく、日本人の古来からの精神が宿るのが 日本の庭です。 Japan Garden has not only the expression of the beauty of Japan Nature but also having the spirits from ancient time. 誰が見ても、外国人が見ても"心が震え、魂が揺さぶられる”これが日本庭園の” 美”なのです。 Whoever, whenever, even to other countries' people, all people can be shaken their heart and soul by seeing and visiting there. This is the beauty of Japan Garden.



って感じでやり取りが続いています(汗)

既存ゴヨウマツの古木を主役にした庭造り

  • 2014.01.14 Tuesday
  • 19:10
 漸く今現在の作庭工事を更新いたします(汗)

昨年10月末から11月中旬まで施工した中庭のある個人宅様のお庭造り。

今回施工する2期工事は数百年前からこの場所に植わっているというゴヨウマツの古木を活かした庭つくりを依頼されてました。

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昨年8月の主庭の姿です。まだ母屋の建築途中ですね。

写真のゴヨウマツが既存の古木。

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遠めで見るとこんな感じでした。

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今年の8日のお庭の姿。先ずはこのゴヨウマツを活かす為に全ての樹木を撤去移植しました。

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使われていた景石の一部は私が新たに据えなおします。

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全ての樹木を取り除き、新たな庭に生まれ変わる準備。

写真の燈籠は使いません。私の造る空間には合わなかった・・・・・。別の場所に移設します。

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昨日の庭の姿。この場所のテーマは『神々の住まう山』です。

かなりシンプルに仕上げる予定です。

中庭工事では作りこむ庭でしたが、ここはゴヨウマツを全面に主役にした庭を作り上げます。

今後の展開に期待!?ですかね!!

坐禅をしに天嶽院さんへ

  • 2014.01.12 Sunday
  • 20:01
 さて、慈眼寺さんにて大まかな構想を練った後に、どうしても坐禅をしたくなった。

慈眼寺さんでも坐禅会はあるそうです。しかし本日ではなかった。

そしてここ慈眼寺さんの近所に6年前から坐っている禅寺があります。車で1分の場所。

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それが天嶽院さん。ここの伽藍は日本庭園協会本部の常務理事を務める望月敬生さんとその師匠が建てたお寺です。写真の三門は水戸光圀公の寄贈で建てられた茅葺門です。

毎月第二日曜日に参禅会があり、第4日曜日には写経会があります。私はいつも参禅会だけ参加しておりました。

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いつも来るたびにうなり声を上げてしまうほどに素晴らしい曲線を出している参道。敷き石と地ゴケ、モミジの素晴らしいこと!!

今日は丁度第二日曜日なので参禅出来ると思い伺ったのですが、お寺様の事情で今月は19日に参禅会ということでした・・・。う〜ん・・・坐りたかったなぁ。

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中雀門です。

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境内の不動殿。全ての建物が”本物”なんです!!さすが多くの本山系の伽藍と文化財寺院を手掛ける望月先生の作品。埼玉県飯能市の能仁寺さんの伽藍も先生の作品です。

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寺務所です。

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仏殿・位牌堂。全ての伽藍が回廊で結ばれる曹洞宗寺院の伽藍配置を色濃く反映しています。

古都鎌倉でも曹洞宗寺院の伽藍配置をここまで残したものは少ないと思います。

富山県高岡市にある瑞龍寺さんはその中でも群を抜いて曹洞宗寺院の往年の姿を留めていますが。

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2枚の写真は1年半前に訪れた瑞龍寺さんです。

しかし、ここ天嶽院さんでも伽藍の配置だけでも非常に勉強になる寺院さんです。臨済宗寺院とはまた違った伽藍になっています。集団生活を重んじた曹洞宗と弟子と師家の関係を重視し禅堂を必ずしも必要としなくなった臨済宗との違いを見れるものです。

廣渡寺さんに慈眼寺さん、2つのお寺さんの本寺(天嶽院さんは今現在は単立寺院になっています)も望月先生の設計建物。仏縁を感じずにはいれません。

そうそう、参禅会が無いと知り仕方無しに諦めて寺務所に挨拶をすると、なんと私の事を覚えてくださっていました。最近忙しくて数ヶ月もの間坐禅会に参加できないでいたのですが、事務局長さんも出てきてくださり、ご丁寧に挨拶をして下さいました。感激です。しかも僧堂で坐っても構わないとの事!!

フェイスブックにも書きましたが私は禅寺の設計をする時には必ず坐禅をします。以下フェイスブックの更新より抜粋。

Sono andato a zazen.
Al fine di ottenere lo spirito dello Zen.
Tempio zen nel silenzio.
Il mio cuore è anche avvolta nel silenzio.
Quando costruisco un giardino Zen, è inevitabile.
Ora, ho progettando un giardino del tempio Zen.
Proteiforme. Senza essere legati agli stereotipi.

I went to zazen.
In order to obtain the spirit of Zen.
Zen temple in the silence.
My heart is also wrapped in silence.
When I build a Zen garden, it is inevitable.
Now, I have designed a garden of Zen temple.
Protean. Without being bound to stereotypes.
Be obtained free mind is very important.

私は坐禅に行ってきました。
禅の精神を得る為に。
静寂の中の禅寺。
私の心も静寂に包まれる。
私が禅の庭を造るとき、それは必然的です。
私は今、禅寺の庭を設計している。
変幻自在。固定観念に縛られない。
囚われのない心を得ることは非常に重要です。
 

そんな感じでいよいよ僧堂にて参禅致しました。

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ここが厳粛な雰囲気に包まれた禅堂(僧堂)です。写真は”外たん”という部分です。

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曹洞宗寺院の坐禅で使用される座布団。

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見辛いですが、此方は臨済宗寺院:埼玉県寄居町の泉福禅寺さんの座布団。違いが宗派でありますね。私はここで述べ100日間毎朝坐禅をしました。

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そして本日坐らせて戴いた、”内たん”です。平瓦で”四半敷き”の床も良い感じ。

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私はこの禅堂で50分間坐らせていただきました。

その後は仏殿と法堂(はっとう)で参拝させていただき、心を清浄にし、自我を見つめなおしました。

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天嶽院さんの法堂内部。

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法堂の写真。

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達磨さんの掛軸。ボーディダルマさんです。臨済宗も曹洞宗も黄檗宗も達磨さんが宗祖です。禅宗はダルマさんから始まります。日本に伝わった仏教は全て大乗仏教の教え。

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回廊の写真。

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それぞれの部屋には軸が飾られています。

先程の泉福禅寺さんと同じ題名の「独坐大雄峰」

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いつも坐禅後の法話を聞く書院。

今日は一日中、禅を自分の中に入れ、囚われのない心を手に入れようとした。

しかし、なかなか・・・・梵夫の自分にはまだまだ・・・・。

でも、こころは非常にスッキリとした。

さて、慈眼寺さんの設計、頑張るぞ!!!






無量山 慈眼寺さんの庭園設計

  • 2014.01.12 Sunday
  • 19:03
 本日は藤沢市の曹洞宗寺院:慈眼寺さんへ庭園の設計に伺ってきました。

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応接間を自由に使っても良いと、なんとも恐縮してしまうご対応に若干の汗を抑えつつ、境内を時間をかけて歩き、庭を造る構想を練っていました。

本堂の前以外は御住職様の意向がありますので、それを活かすことにし、施工予定の空間を把握し、想いを馳せていました。

2時間半位滞在し、大まかな部分は基本設計を構築出来ました。

写真はヤマザクラとケヤキの寄木です。市の天然記念物に指定されています。

この場所は土が流れてしまっているので、城積みを2つの種類の石でしようと思います。寄木に合わせて石材も寄せます。

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そんな慈眼寺さんの境内です。石積みと雑木で本堂前をキリリっとまとめたい。

今夜は庭園協会の役員会

  • 2014.01.11 Saturday
  • 18:57
 今夜は社団法人 日本庭園協会神奈川県支部の打ち合わせ。

副支部長になって2年、継続すれば3年目。色々と本部に合わせて神奈川県支部も体制を変えようとしている。良い意味で細分化していく。

そして、俺は俺なりにこの協会をもっともっと外へ向けて発信していくぞ!!

そう、現場も進んでいますが更新がなかなか出来ないでいます。ごめんなさい。

明日は藤沢市の禅寺:慈眼寺さんに伺って、その場で庭園図面を書きに行きます(汗)

忙しくて(自分の引越しもあって)てんてこ舞です。でも頑張るぞ!!

そうそう、スタッフも残り1名募集中です!!

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