鳳勝寺さんにて11年前の竹垣を取り替え。

  • 2020.05.01 Friday
  • 11:03

3月の末から3週間にわたって、竹垣工事を行っていました。

 

今回施工するのは弊社が11年前に施工した"大徳寺垣”と黒長穂垣の作り直し。

 

丁度このブログを始めたのも11年目で、初期の記事でこの最初の大徳寺垣の事を書いています。

 

http://niwashido.jugem.jp/?eid=3

 

このブログも2575件の記事を書き続いてきましたが、この初期の大徳寺書きの記事は何と3件目の記事です。

 

この大徳寺垣の記事は私のブログの歴史でもあるんだなぁ―と、しみじみ感じます。

 

さて、そんな大徳寺垣ですが、月日は流れ11年が経ち腐食も進みましたので交換することに。

 

鳳勝寺さんではありがたいことに、今回もこの手の込んだ垣根でお願いしますと!!嬉しいです。

 

そんなわけで、私自身もこの11年で、親方になり、社長になり、経験を積み、今できる最高のものを作ろうと、前回よりもバージョンアップした垣根を施工することに。

 

92696974_2917707631642591_4852366072910708736_n.jpg

 

施工前の以前の大徳寺垣。この時のお弟子さんだったのは西窪周二郎くん。現在は7年前に独立し若手NO’1の実力者としてこの世界を牽引していく存在に。

 

さて、そんな大徳寺垣ですが、今回は屋根も付けることに。

 

庭門との調和を図り、庭門の風格を上げる演出。

 

そして、前回の柱材はカイズカイブキの丸太(弊社のお気に入り部材)でしたが、今回は今現在のお弟子さんGO小松くんのスキルアップの為に生栗丸太のチョウナ仕上げに。

 

滑板もチョウナ模様仕上げにしてこだわりました。

 

前回は裏側は建仁寺垣でしたが、今回は他の黒長穂垣との調和と、表裏で違う穂を使った垣根も面白いと思い、黒長穂垣に。

 

ということで、今回施工するのは、”数寄屋屋根を付き表大徳・裏長穂垣”です。

 

91366151_2887761711303850_5958312824416501760_n.jpg

 

チョウナ仕上げと胴縁のホゾを掘った柱材。仕上げに自家製の”柿渋”を散布。この時の記事はしたのアドレスで見てください。

 

http://niwashido.jugem.jp/?eid=2037

 

95734497_2959849270761760_7045855988951285760_n.jpg

 

骨組みが終わったところ。ヌメ板がチョウナ風仕上げになっているのがよく分かりますね。

 

95703644_2959850130761674_8056084828715483136_n.jpg

 

何日も掛けて準備した黒長穂。今回は1ヶ所節合わせ仕上げ。

 

95676360_2959849400761747_4285470942919917568_n.jpg

 

弊社では手間暇を惜しまず、1本1本銅線でからげていきました。

 

95540320_2959849640761723_3538427519982108672_n.jpg

 

天胴縁の上に”あんこ穂”を乗せボリュームを出します。そして忍び竹。

 

95283808_2959850270761660_6155519434678075392_n.jpg

 

GO小松くんには今回大徳寺垣の竹穂の編み方を伝授。覚えてしまえば簡単な仕事。

 

ポイントは右穂・左穂の小枝をちょこちょこと仮留めし、押し縁の位置で針金で絡めていくと、将来的にもこの針金を採る必要がありません。

 

95143488_2959850317428322_3407529376500154368_n.jpg

 

そして今回こだわったのが屋根です。普通垣根の屋根は簡素なものが多いのですが、今回はしっかりと棟木、腕木や桟木。垂木を流した作りにしました。庭門の屋根と構造を同じにすることで、今までは独立していた庭門が、あたかも3つの屋根で作られた門に見えるように。

 

それでも、材料の制限もあり、簡易的にするところは簡易的にしました。本来は垂木の端に”広小舞”そして化粧裏板(砂ずりの板、竹材でもよい)その後に野地板、仕上げ葺きと施工するのですが、今回は広小舞と野地板を兼用しました。

 

大工さんも同じですが。私は必ず垣根の簡易屋根でも庭門の屋根でも必ず”原寸図”を板に書き起こします。

 

それでバランスを見て、実際の採寸を計り、木工に移行します。そして、仮組をして施工が可能かを吟味して現場で施工。

 

95125263_2959850397428314_7353651732137639936_n.jpg

 

置き場で木工をしながら仮組みをしている様子。先日購入した4枚裏スキ追い打ちノミが大活躍。

 

 

 

 

95607294_2959849084095112_7061226384118513664_n.jpg

 

現場での施工の様子。今回棟木と屋根板は焼き板仕上げに、無垢材とのコントラストが面白いかなと。

 

95276630_2959849174095103_6029411365142134784_n.jpg

 

Goくんが作った穂のパネルを忍び竹で固定した様子。節揃えの位置は好みですが、一番下の節を合わせると、スッキリとした印象になり、締まった景色になります。しかし今回はこの穂の右穂捌き、左穂捌きを強調するために、1番下の押し縁の少し上で節合わせ。そうすることで1番下と次の2番目の押縁との間でこの”捌き目”が綺麗に開き見える様になります。

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM