イタリアでの授業

  • 2016.11.11 Friday
  • 14:05

イタリアから帰ってきて早1週間以上が経ち、少しずつ日常に戻ってきました。

 

そんなイタリアでの授業風景を少し更新します。

 

イタリアでは合計5日間の授業をしてきました。

 

私が行ってきた町は北イタリアのミラノから車で1時間のモンツァ公園というとても大きな公園の中にある歴史ある園芸学校です。

 

名前はSucola Agraria del Palci di Monzaという学校です。

 

そこで7月にイタリア人ガーデナーのFrancescoが4日間日本庭園の概論を行い。9月には奈良県の庭師:早知峰さんが5日間石組みの基礎や地形について学び、現地で枯山水の庭を完成させてきました。

 

私は最後の5日間を担当し、植栽と剪定の基礎、そして竹垣の授業を行いました。

 

10月25日、月曜日の朝に到着した竹垣の材料を確認し、その竹が非常に曲がっていたり、四つ目垣に使えない物だったり、柱の長さが足らず、建仁寺垣を高さを半分にしなければならなかったりと、現地で色々と変更が必要なことを知る。

 

海外においてはこの様なことは当たり前であるから、いつも臨機応変に対応していくことが大切になります。

 

初日はあいにくの雨模様。屋根のある場所で竹垣の準備を始めて行く。

 

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皆で竹を割り、竹の性質を知り竹垣とは何のために作られてきたのかを学びます。

 

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左から現地のガーデナーのルカ、今回の授業のスポンサーで日本の庭木をイタリアで生産販売するアウレリオ、右が同じくガーデナーのイバンです。

 

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実習と同時に日本で用意した400枚にも及ぶパワーポイントでの授業も行いました。

 

生徒は全部で15人北イタリアを中心にフランス人も参加しました。

 

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今回はきっちり日本の竹垣を作るために、焼き柱も制作。そうそう、女性の建築家や造園設計者なども多くいました。

 

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女性であっても同じように竹を割る作業などをしてもらいましたが、皆真剣そのもの!!

 

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緑の芝生が植わっているお庭が9月に早知峰さんが授業で作った日本庭園です。そこ私がこの場所の雰囲気に合うように竹垣を作るのです。3日目の午後になってようやく雨が上がりましたので現場での組み立てです。

 

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現地で調達できた材料を吟味して、出来るだけ無駄なく良い物作りを心がけました。

 

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針金の掛け方やシュロ縄の結びかた、押縁竹の使い方などなど日本と変わらない技術をイタリアの授業で。

 

竹藪での竹の選び方や曲がった竹の矯正の仕方など、実際の現場でのテクニックに重点を置きます。

 

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四つ目垣を行うには竹が太すぎたので、急遽”金閣寺垣”を制作することに。

 

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シュロ縄にも限りがあるので無駄にならないようにさせたり、男結びをしっかりと結べるように訓練したり。

 

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下準備と講義に2日半掛かりましたが、組み立ては1日半で完成!!みんなのやる気が形になります。

 

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そして完成した建仁寺垣と金閣寺垣。

 

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最終日の5日目は植栽のテクニックと剪定の講義。剪定の授業で使った枝を使用して植栽の考え方を伝授。

 

15人を2チームに分けて植栽を自由にさせた後に、手直しの授業。どの様にして自然の描写を抽象表現していくのかなど、かなり専門的な授業をしていきました。そしてイタリア人は質問が非常に多い!!これは非常にいいことです。

 

わからないことや疑問に思ったことは理解できるまで、何度でも聞き直す。これは日本人にもほしい熱意ですね。

 

恥ずかしいなんて思わないでグイグイ質問してくる!それに的確に、そして論理的に説明できなければいけない私の立場。

 

非常に緊張感を持って仕事が出来ました。

 

 

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最後は私が監修して植栽をして完成!

 

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皆で総括をして記念写真。地元の新聞やマスコミにも取り上げていただけました。

 

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最後は授業の修了証の授与式!私の名前のサインが入った証書を渡して終了!

 

一番左の男性はこの学校の理事長さんでその横の女性は学校のディレクターさんです。

 

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本当に熱のこもった授業になり、イタリアのみんなとも仲良くなりました!

 

今年は合計14日間の基本講座のみですが、来年は今年の基礎授業を受けた生徒が上級コースとなり、また14日間の授業を受けます。

 

ということで来年は5日間は基礎講座、その後5日間上級編として2週間イタリアに滞在します。

 

少しづつ、イタリアの地で本物の日本の庭師の技術を伝えていこうとお思います。

 

コメント
一点お伺いしたいのですが、
イタリアの植木職人や庭師の方ってどんな衣装かご存知でしょうか?
また、向こうの人が使用する道具など教えていただけますと幸いです。
  • 眞島裕也
  • 2019/08/23 6:36 PM
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