青い炎と赤い炎・・・俺は静かな蒼となろう。

  • 2013.12.14 Saturday
  • 19:19
 さぁ、地元へと帰還する俺。

代表取締役社長となり、地元へと帰還する私。

32歳で庭師銘:霧島宏海と名乗り6年が過ぎた・・・・。

禅語の中に「歳々年々 人不同(さいさいねんねん ひとおなじからず)」という言葉がある。

人の細胞は6兆個ほどで構成されていて、このすべての細胞は5・6年で全て入れ替わっているらしい。つまり、今現在の私は霧島宏海と名乗った時から現在は全くの別の細胞で構成されているということだ。

そして、そんな自分を6年前の自分と全く細胞は変わっているのに「自分」と認識している訳だ。

しばしば私達は過去の自分と今の自分を同じものと認識するが、実は自分自身の細胞さえも日々時を刻み変化していく。

そして、その時を如何に刻んできたかということで今後の未来を左右していく・・・・。

俺は30代を「己を見つめ直す時期」に当てた。周りの多くの30代の庭師は外の世界を知るために全国を走り、色んな仲間を増やし、自分の作風と他者の作風を比べ、「負けてたまるか!!」って切磋琢磨していた。それも非常に大切なプロセス。

しかし、俺は天邪鬼(あまのじゃく)だった。・・・っていうか、"基本”を修めたと思って迎えた埼玉県の禅寺の作庭で、自分が飛び級に成長したのを知った・・・・。恐ろしいほどに今までの20代の修行の成果が点と点が線で結ばり、自身でイメージできるものは自らの手で作成することが出来た・・・・・第一段階の「壁」を越えた瞬間だった。

禅寺での100日間に及ぶ禅寺での寝泊りの中での作庭で、徹底的に自己を見つめ、禅宗寺院の四聖句、不立文字・教化別伝・直指人心・見性成仏を学んだ。

「不立文字(ふりゅうもんじ)」
   ・・・文字に頼らず実感せよ。/『空』
    ・悟りの境地とは文字で表現できるものではなく、
  言葉で伝えることもできない。
  経典や祖師の残した言葉や書物などにも、一切とらわれてはいけない。

「教外別伝(きょうげべつでん)」
   ・・・経典以外にも、以心伝心によって伝えられる
     別の教えは潜んでいます。/『伝』
     ・経典や教え以外に伝えられるものであり、
  仏の心を直接に師弟が相対して、心から心に仏法と仏心を伝える。
  すなわち「以心伝心」であり、
  「不立文字」と共に禅の奥義と言える。
  座禅などの実践を通して、自ら得られる真理もある。

「直指人心(じきしにんしん)」
   ・・・他人の心ばかりを気にせず、自らの心を素直に見つめ、
     正面から見つめることによって、自分の可能性を掘り起こす。/『心』
    ・ 「直ちに人の心を指す」という意味であり、
  文字や言葉を借りたり、色々な方便や比喩などを用いないで、
  自己の内なる心をよく見つめて、
  自己に内在する純粋な本心・仏性を自覚する。
  「回光返照(えこうへんしょう)」と同義。

「見性成仏(けんしょうじょうぶつ)」
   ・・・悟りという本来の自分に立ち戻ることで、
     文字に出来ない真実の宝というものを手にすることができます。/『知恵』
     ・「見性」は、自己の本性・仏性を見ること。
  「成仏」は、衆生が修行によって迷いや妄想を払い去って、
  真理を悟り仏となること。
  見性がすなわち成仏なのであり、
  自己を凝視し自覚することが悟りである。

そんな生活をして作庭し、その後も坐禅を続けてきた結果、ある考えに行き着いた・・・・。

既に修めたと思った"基本”にもう一度立ち返る・・壁を越えた今だからこそ、もう一度”基本”を学ぼうと思った・・・。人から教わった"基本”を今度は自らの手で”基本”を学ぼうと・・。

他者を見るよりも、自己を見つめ深く掘り下げ本質を知り、基本の先に何があるのかを、「囚われのない心」で探求することにした。

同世代の庭師は次々とガーデンコンテストなどや雑誌に載っていく・・・しかし俺は俺の目指す「道」を探求した・・・・。他者を羨ましく思うこともあったし、悩み苦悩する日も有った。地方に仲間を作ろうと思ったときも有ったし、どんどん置いていかれる気持ちで焦ったりもした・・・。しかし、「全ての答えは自己にある」と信じ、自己と向き合い「本質」に拘ってきた。そして、代表取締役にもなった・・・拠点を地元に移すことにもなった・・・。

そして、揺らぐことのない「信念」を今年・・・手にれることが出来た。

それは庭に対して柔軟で非常に謙虚でありながらも、どんな有名な先生方を前にしても動じない揺ぎ無い「自己の信念」を身につけた。

今まで俺は何回も羽ばたき、外に跳ぼうと思った。しかし、まだまだ俺の翼は脆さを持っていて、その羽ばたきでは、途中で翼が折れてしまうものだったと思う・・・・。

しかし、先程の禅語「歳々年々 人不同」

私の細胞も6年の歳月で生まれ変り、今の私が思う"羽ばたき”にも耐えうる力を得たと思う。

そして、目の前に現れた「第二の壁」が表れている!!

さてと・・・・そろそろ俺は飛ぶことにする。

今日の題名の「青い炎と赤い炎」という題がここで登場する。

皆さんは"色温度”っで知っていますか?

一般的な赤い炎は燃え盛って居るけれど、温度はさほど高いわけではない。

逆に目立たないけれど、青白い炎は温度は高い。

俺は燃え盛り、周りを明るく照らす赤い炎ではないと思う・・・。

有名な庭の雑誌にも登場すらしないし、これと言った目だった活動もしていない・・・・。

小さな町の小さな植木屋さんの職人でしかない。

でも、俺は自己の「青い炎」を内に秘め、地味にしかし、滋味に高温の”熱”を放出しよう。

そして、先日書いた"にわか造園業者”に対して凍てつく視線で彼らを見つめ、私の思う「庭師道」を地元の寒川町から遂に外に対して発信していこうと思う!!

そして、俺は「次の世代」にこの想いを紡いでいこう!!

俺の時代だけじゃなく、次の時代を担う若者へこの世界を紡いでいこう。

その為に俺は必至で足掻き続け、「庭師の矜持」を示していこう。

今の俺なら僅かばかりでも、この世界の「底上げ」に貢献できるはず!!

いや、していかねばならない!!

今まで溜めた「自力」を放出し、遂に”飛ぶ”決意をしたよっ。

行くぜっ!霧島宏海!熱く熱く、でも滋味に「蒼い炎」を身に纏いこの世界に一石を投じる。

このブログも多い時で月間アクセスが7万件を越えるときがある。

私の背中を追ってくれる若者も居る。

今までの自分なりの生き方や矜持を、外に向かって発信するよっ。

今まで以上にねっ。先ずは来週からの禅宗寺院の庭造りから!

神奈川の庭師が7人応援に来る現場です。その中で俺は俺の生き方やものつくりを皆に示そう。

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そんな俺はこのブログを見てくれる大勢の皆様に支えられている。

感謝の念が尽きない!!ありがとうございます!!

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コメント
はじめまして。フローリアン様。
ご丁寧なコメントに先ずはお礼申し上げます。ありがとうございます。庭関係ではないのに積極的にこの世界とかかわりあってくださるフローリアン様には大変感銘を受け、なんとも嬉しいコメントでありました。狭い世界になってしまっているこの業界で、そのように色々な庭の見識を深めてくださり、私達をしてくださることが私は嬉しくて仕方がありません。
私の紹介する庭師の心や矜持はまだまだ稚拙なことが多いかと思いますし、全国の庭師さんからすれば私は本当に小さな存在に過ぎませんが、少しでもこの世界の事を知ってくださる力になれていれば幸甚です。
今までも、そしてこれからも、私は私の庭師道を頑張って見つめて生きます。これからも温かく見守っていてくださいませ。私でアドバイスできうることがありましたら、遠慮無しに聞いてくださいませ。ご満足のいくご返答とはいかないかもしれませんが是非。
真剣になればなるほど、苦しいけれど、とても楽しく、幸せで過せます。
コメントありがとうございます。
  • 霧島宏海
  • 2013/12/16 8:43 PM
はじめて書かせていただきます、現時点では全く、庭の世界からは遠い所で仕事をしているものですが、かれこれ数年前より自宅を建てた事がキッカケになり庭から拡がっていく世界にはまってしまいました。元々好奇心も多いたちなので、気付けば地元の庭師さんの集まりに参加するようになり、そこから庭造りに関係しする色々な催し、また体験会のようなイベントに触れる事で、益々、面白い世界があるものだと実感として感じている所です。情報収集とリアルタイムな庭の世界を知る為、全国と言ってもまだ一部の方達ですが、ブログを読ませていただいています。その中でも霧島さんのブログでは、今の世の中の大事にしなければならない事、守っていかないといけない事、これから進むためにどうするか、と言った生の声が聞ける事で、凄く考えさせられる事が多いです。今の世の中で、どれだけの人が真剣に自分の人生を確かめながら過ごしているでしょうか。そんな事も霧島さんの文章から色々と気づきをいただいているところです。これからも色んな人達の堆肥になるようなブログ続けてください。
  • フローリアン
  • 2013/12/15 11:01 PM
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